昨日、吉井和哉ツアーの最終日、代々木第1体育館に行ってきた。この会場は建築家丹下健三氏の手による代表作で、東京オリンピックの水泳のメイン会場として有名な場所。当時、「エキサイトする観客とスポーツをする人たちが共感できる雰囲気を作り出す」新しい形を模索して考えられた、世界的にも有名な会場です。
http://www.ktaweb.com/profile/works.html
ただ何度もコンサートを見たけれどもその構造からか音的に良い印象はなかったので、若干心配だった。本番前にPA(音響)のチーフ宗君とちょっと話すと、「この状態(BGMをかけている状態)でもLOWが鳴っているような会場なので、今日は難しいかも」と言っていた。確かに下にあるであろうプールにフタをした仮設の床の下で低音が「ボ?ゥ?」と鳴っていて、本番が難しいことを予感させた。
宗君とはもう24年くらいの仕事仲間。自分が渋谷のライヴハウスに入ったときに、10代の彼は先輩として居た。それから色々な仕事を一緒にやってきて今日に至る。少しだけあげると、じゃがたら、JUN SKY WALKER(S)、Mr.CHILDREN、THE YELLOW MONKEYなどであるが、ラ.ママに当時出ていたバンドはほとんど彼がPAをしていた(最初のころはPAが彼一人しかいなかったからだ・笑)。THE YELLOW MONKEYの最後の東京ドーム公演では、会場の責任者の方に、「外タレ含めて今までで一番音が良かった」と言ってもらえたことは業界内では有名な話で、宗君のことではあるがいまでも自分は鼻が高い!!。
さて、いよいよ開演。1曲目が始まるとそんな心配は無用のものだった。本人の歌やバンドの演奏がタイトで上手いことも重要な要素であったことはもちろんだが、彼はいつも通りあっという間に音をまとめ上げ、今回のセット、ラインアレイスピーカーとMIDASのアナログ卓のコンビネーションから出された音はいつもどおり完璧!! スタンド席で観させてもらったが、残響やいやな反響もなく素晴らしかった。
ある人が「宗君の音は、スピーカーから出る音だけではなく、会場の構造体を伝って観客の五感に訴える音だ」と言っていたことを思い出した。ここで聞いている音は吉井和哉とそのスタッフ、はたまた丹下健三氏の精神をもって建てられた代々木体育館の鳴動なのかなと、ここでしか体感できない音をまた堪能させてもらった!!
今後も第1線でいつまでも頑張ってください!!

本番終了後、バラシの途中でホット一息の宗ちゃん!