今朝は9:00に会社によってから、10:00にジムへ。
ツアーがないときは、なか2日か3日空けるのが丁度良い感じなんだけれども、リハーサルも始まり様々なミーティングが早朝に集中した1週間だったので、なか4日空いてしまいました。この1日がね、結構大きいです。しかもこんな調子で向かえた土曜日だけに、いやぁ、普段上がる重さもろくに上がんない。午前中からかなり良い感じで昇天してきました。 
リハーサルもいよいよ大詰め。曲順の細部を検証するために、毎日1曲2曲の入れ替えを繰り返しながら、日ごとにソリッドになってきました。
一昨日ドラムヘッドを交換する際、以前よりも少しタイトな音づくりにしてみました。
自分がチューニングをするときに基本にしているのは、キットの最大音量を引き出すことです。その際に重要なことは、今で言うと吉田さんがプレイしたとき、彼が身体的に一番楽に最大音量を叩き出すことができる状態にします。
もうひとつは、サウンドチェックから終演まで、狂わないチューニングです。決して狂うことがいけないわけではありません。でも単純に考えて狂うイコール(テンションボルトが)緩むわけですから、当然ストレスにはなります。
ギターやベースの場合、ペグで弦を巻き上げる際にバックスピンが掛かっていては、チューニングはいつまでたっても落ち着きません。同様に考えたときドラムの場合は、ドラムヘッドに適度なテンションをかけながらテンションボルトを締めることで、ドラムヘッドをそんなに張らなくても、テンションボルトをかなり締めたときに近い状態をつくることができます。
吉田さんも初日から、スネアドラムについてはこのストレスについて話してくれていたので、タイミングをみてアプローチしようと思っていました。吉田さんは普段TRICERATOPSにおいては、ドラムの状態は自分で管理していると聞いていたので、そういった場合は、全ていきなり変えてしまうことはとりあえず避けます。
相手はアーティストですから当然、何が好きで、ここはこうしているけど、ここはストレスになっている、だけど慣れているから実はあまり変えたくないなど、本人すら気がついていないことがいろいろあるんです。だから毎日のプレイを飽きるほど観察し、必要な質問を選びながら、何処をどの程度なら変えても良いのかを知ることが大事です。
昨日の段階で、ほんのちょっとずつスネアドラムの打面のテンションをあげさせてもらいました。もうほんのちょっとです。要はプレイに違和感のない状態をキープながら、劇的に音を変えずに、チューニングだけが狂わない状態を目指したわけです。
今日のリハーサル終盤、曲順の本編終了時のブレイクで、スネアドラムのチューニングを確認したところ、もうほとんど狂っていなかったので、またひとつ課題がクリアーになりました。
そのあとアンコール部分の候補曲を演っている間、吉田さんのプレイを後ろからずっと眺めていたのですが、あれ?誰かに似てるよなぁ、誰のフォームだっけかなぁ?あれぇでてこない、超有名な...あああわかったぁ!この跳ねてる感じとゴースト、Chad Smith(R.H.C.P)だぁ!
そのあとちょっと楽しくなってしまい、
最後の曲が終わってニンマリしていると、吉田さんが振り返り、
「チューニング、さっきのブレイクで直しましたぁ?」 

いや、確認しただけで直してません、
この状態でよければ、多分もう狂わないですよ 

(前述の狂わない理屈を簡潔に説明)
「そうなんだぁ、なるほどねぇ...もう(さっきは)気分はChad Smith でしたよぉ!」 
ええええー、降臨してたんだぁ、Chad Smith がぁ! 

いやずっと後から見てて(前述の話を)云々...。
「ええええー、マジでぇー! いや気持ち良くなってついつい...」 

いや、きっと間違ってませんよ!その曲の解釈。 
2人ともお互いにびっくりしつつも大笑いでした。いやぁ、なかなか無い経験です。
それほど気持ち良く叩いてもらえたならば、慎重にアプローチした甲斐がありました。
Drum Tech.冥利につきますね。 
頑張りますよぉ!吉田さんのために。 
そして我が愛すべき愚兄には、
あくまでも吉田さんのプレイを通して貢献できれば何よりです。
それが愚弟の使命と考えます。 
This is my job.
それではまた、ラリホー
加藤俊一郎